“成長した子供”であるみなさま(施設関係者・保護者のみなさま)へ。
こんにちは、キボロコ代表の榎本です。今回から、私どもが現在開発を進めている『インクルボード』について、あれこれよもやま話の連載を始めたいと思います。おつきあいいただければ幸いです。
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『インクルボード』は説明書がいらない、というお話
幼稚園や学童などにインクルボードのテストプレイに訪れると、このヘンテコな穴ぼこが空いた物体を見た子どもから、最初にこういう質問をうけます。「これ、どうやって遊ぶもの?」
この質問には、だいたい次のように返答することにしています。「どうやって遊ぶものと思う?思う通りにやってごらん。」
結果、まず間違いなく、みんな基本的な遊び方にたどり着きます。
・胡桃や玉をリングに入れる
・2本の紐を操ってリングを動かす
シンプルな構造であることがインクルボードの利点で、故にインクルーシブ遊具(誰もがともに遊べる遊具)として優れていると思っています。
さらに、時間が経てば、穴ぼこに胡桃を投げ入れたり、2個3個の胡桃を一度に運んだりし始め、「確かにそういう遊び方もあるよな」と、私の方が教えられることしばしばです。
というわけで、インクルボードには「遊び方」の説明書(ルールブック)はいらないな、と思い始めています。もちろん「製品」としての取扱説明書は必要だとは思うのですが。
→「2:リスクとハザードのお話」につづく